葉山在住ぺりです! 20年外資系企業に勤めた経験の中で学んだ転職の面接後のプロセスについてお伝えします。
外資系の面接回数は大体3回から5回くらいが平均的です。HR担当者→自分の将来のボス→ボスのボス→役員や社長などの順になります。大体最短で1ヶ月くらいはかかるプロセスです。長いですね💦
長い面接を終えてついに内定をもらいます。そして現在勤めている会社の上司に相談、そして退職になります。そこのプロセスを一緒に見ていきたいと思います。
私が強調したいのは内定をもらってからオファーレターにサインをした後に今の会社の上司に事実を告げるのではなく、オファーレターサイン前に上司に相談するべきと言うことです。
それではスタートです。
面接後プロセス
下記が面接後の流れになります。
1 エージェントから内定の連絡
2 条件交渉
3 オファーレター正式受理
4 既存の会社上司に辞意を打診する。
5 オファーレターにサイン。
6 既存の会社での引き継ぎ、有給消化
7 新しい会社に初出社
順番に見ていきましょう。
1 エージェントから内定の連絡
待ちに待ったエージェントから内定が決まった連絡が来ました!入社したいと思った会社から評価されたらめちゃくちゃ嬉しいですよね。
内定をもらうと企業から給与(基本給+インセンティブ)福利厚生、休暇の日数や、勤務条件(リモートワーク週何回)などの条件を提示されます。
詳細を確認します。この期間しか条件を交渉できませんので注意して臨みます。
2 条件交渉
不明点や、条件交渉をしたい項目があったらエージェントに伝えます。交渉する項目がなくても内定獲得後ですが最終面談を上司になる方に申し込みをすることを強くお勧めします。
給与の額などの条件以外でも自分がこれから行う仕事内容や、組織、自分に期待されていることなど色々と入る前に聞きたいことがあると思います。入社の答えを出す前に最終確認します。
また、面接ではわからなかった上司の素顔が見えるかもしれません。就職先会社を知れるラストチャンスです。面倒がらずにエージェントにお願いします。
上司になる人はもう大丈夫、十分話したという方は、会社の雰囲気をもう少し知るために同僚になる方と雑談したいと言うリクエストもできます。
私が面接をしていた時にあったのは、一緒に働くビジネスパートナーと話をしたいというリクエストを受けたこともあります。もちろん喜んでアレンジしました!
遠慮なくお願いしましょう。
3 オファーレター正式受理
条件交渉が終わると正式なオファーレターを書面でもらいます。オファーレターは会社によって驚くほど違います。PDFで1枚の非常に簡素なものから、色々な項目が記載されている複数ページに及ぶものもあります。
簡素なオファーレターであれば、書いていない項目は本当に自分の合意した内容となっているか書面でもらえるようにエージェントに確認しましょう。メールで十分なので残しておきます。
もし複数枚数のオファーレターであれば、自分が承諾していない項目がないか読み込みます。
エージェント経由で最終的に納得できるオファーレターに書き換えをお願いし入手します。
4 既存の会社上司に辞意を打診する。
いよいよ決意が固まり、新しい会社に行くことに決め、オファーレターにサインして提出するのみです。
だけど、ちょ、ちょっと待って!!!まだ待って!!!お願い、少し待って〜。
私が声を大にして言いたいのは、オファーレターをサインして提出する前に、今の会社の上司に辞意を先に伝えるべきということです。
ほとんどの人がオファーレターにサインし提出した後に上司に報告します。エージェントに聞いてもそうしろと言われます。エージェントはあなたに転職してほしいからです。
そうなると既存の会社を辞める選択しかありません。
最後の最後に、決断の前に現在に上司に辞意の意向を話すことによって、思ってもなかった解決策、選択肢が出てくるかもしれません。
今の会社の上司に自分が不満に思っていたことを言うことによって、解決策を示してくれるかもしれません。もしその条件がそろえば、わざわざリスクを背負って新しいところに行く必要がなくなる可能性もあります。
転職は恋と似ています。新しい人が現れると、もうその人しか見えません。
古い恋人には恋心が残っていないので、早く次に行きたい!有給休暇をなるべく使って、引き継ぎ済ませてさっさと辞めたい。と、皆考えます。
ただ、新しい恋人がイケメンに見えて、DVだったらどうしますか?優しくなかったらどうしますか?あなたのお金や時間を搾取しまくる人だったらどうしますか?付き合うと決めた時はわからないものです。
転職も同じです。新しい会社は入ってみないとわかりません。隣の芝は青く見えますが、入ってみたら、嫌なところもたくさん出てきます。夢のような職場などないのです。
今の会社が本当に辞めるべきところなのか、自分のことを引き留めてくれて、条件を改善してくれるのであれば、今の会社であとちょっと頑張るという選択がないか、最後にもう一度考えます。
全く引き留められない、条件も変えない、という態度の上司であれば、スッキリ、サッパリ、キッパリお別れをすればいいです。オファーレターにサインして速攻で提出しましょう。
最初にオファーレターを提出して上司に報告すると、もう一度今の会社にとどまる選択肢がないか、ということを考えるチャンスを失います。
私も今まではオファーレターを提出した後に上司に伝えていました。
上司が引き留めてくれて、自分が思っていたより評価をしていてくれて、次のポジションまで考えてくれていたとその時初めて知りました。
早く言ってよ!と思いましたし、オファーレターサイン前であれば、辞めなかったかも、とも思いました。
しつこいですがオファーレターの締結前に、上司に相談してみてください。案外いい条件が得られ、慣れた今の会社でもっと頑張れるかもしれないのです。
古い恋人に別れを告げる前に、もう一度だけ本当にそれでいいのか考えましょう。
5 既存会社の最終日を確認。オファーレターにサイン。
既存の会社の上司と話しても自分の辞意の決意が変わらないとわかった時点で、オファーレターにサインをします。
その前に今の会社の最終日を合意します。引き継ぎ期間は2週間から1ヶ月くらいです。そして有給休暇もできるだけ消化して辞めたいです。
転職の時くらいしかまとまったお休みを取れないと思います。欲を言うと1ヶ月くらい休みたいですね。
今の会社の引き継ぎ期間を短く、次の会社の開始時期を後ろ倒しできるように交渉しましょう。今の会社で一生懸命頑張ってきたんですから、考慮してくれると思います。
そして新しい会社は大体の場合は、一刻も早くきてくれと言います。それでも交渉してみます。この段階になったら1、2週間入社時期を遅らせてくれと言っても、内定取り消しにはなりません。
新しい会社が入社時期を早くしてくれと頼むのは、
①新入社員の入社の意思を変えてもらいたくない!と思っている場合
②人員不足で猫の手を借りたい状態になっている場合
③採用担当の評価項目で入社期間を短くするという指標があり、急いでいる場合
など、様々です。
相手の立場にもなる必要がありますし、自分としても一刻も早く仕事を覚えたいという気持ちがあると思います。色々考慮して最終的に決めます。
転職をした時くらいしかまとまったお休みをもらえるチャンスは通常はないです。1ヶ月お休みをして世界旅行に出かけてもいいですし、自分がやりたかったことをするチャンスなので、入社時期の交渉はしてみたほうがいいです。
そして、開始時期が決まったら、オファーレターに思い切ってサインをしてしまいましょう。
6 既存の会社での引き継ぎ、有給消化
オファーレターにサインをしたら、既存の会社での自分の業務の引き継ぎプランを作り上司にみてもらいます。
そして業務の引き継ぎ資料を作り出します。
「立つ鳥跡を濁さず」。今いる会社に恩義を忘れずに、最後まできっちり引き継ぎを行いましょう。ひょっとすると同じ会社に出戻る可能性も大いにあります。きっちりやり切りましょう。
そして有給休暇に入ります。有給休暇の間は仕事のことを忘れ、思いっきり楽しみたいですよね。
もし余裕があれば、次の会社での成功できる確率を高められるように、書籍 The fist 90 daysを買って備えられればベストです。
The fist 90 daysは新しい会社、ポジションを得てから90日間で何を成し遂げるべきか、そのために準備も含めて入社前から何ができるか解説してくれている本です。
新しい会社で成功するための良い準備運動になると思います。読んで実践することをお勧めします。
私も読みましたが、新しい気づきを与えてくれました。
7 新しい会社に初出社
十分休み新しい会社に初出社です。Good Luckです。
まとめ
以上外資系企業での転職活動|面接後のプロセスついてお伝えしました。
お伝えした内容は以下です。
1 エージェントから内定の連絡
2 条件交渉
3 オファーレター正式受理
4 既存の会社上司に辞意を打診する。
5 オファーレターにサイン。
6 既存の会社での引き継ぎ、有給消化
7 新しい会社に初出社
しつこいですが、4番のオファーレターを最終サインする前に、今の上司に辞意の意向を伝えましょう。最後の最後、嫌な上司とでも分かり合えて今の会社に残ることになるかもしれません。辞めるのはいつでも辞められます。
転職する人はいよいよ新しい会社、新しい人生のフェーズが始まります。いい会社、いい仕事、いい同僚に巡り会えることを心から願いします。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ぺりでした!