葉山のべりです。20年以上外資系企業でのキャリアがあります。
私は転職を転職エージェントを使って3度経験しました。外資系企業への転職には就職エージェントの存在が欠かせません。
自分なりに学んだ転職エージェントの役割と選定方法についてお伝えします。
転職を経験する人の数は年々増えています。ダイアモンドオンラインによると、日本人の生涯の転職回数は平均3回、アメリカでは平均13回だそうです!
日本でも転職回数が今後もっと増えてくることが予測されます。
私の周囲から比べれば私の転職3回は非常に少なく、長く働ける良い会社に巡り会えてきたことに感謝します。私の周りには、転職回数10回以上の強者がゴロゴロいます。
就職エージェントは転職活動の素晴らしいパートナーです。彼らの役割を理解し、良いエージェントに巡り合い、良い転職につながればベストです。
転職は大きな人生の転換期だよね。転職エージェントの役割は大きいので非常に重要な選定になります!
この記事のまとめ
1 就職エージェントの役割 =>求職者の味方
2 就職エージェントへの報酬 =>年俸の30−40% 企業が負担
3 エージェントは3−4社が良い =>コミュニケーションが煩わしいから
4 どこのエージェントがいいの?=>答えはない
5 エージェントはどう選ぶの? =>信頼のおける先輩同僚から聞きましょう
6 LinkedInで企業の採用担当者とやりとりするのは良い?悪い?=>良くない
7 余談:転職の魔王様のようなエージェントはいない? =>いない
上記のことを詳しくお伝えします。
就職エージェントの役割
企業側と交渉してくれる
エージェントは自分の希望する業界や、職種、優先事項を考慮して求人案件を紹介してくれます。そして面接のアレンジや、条件の交渉を企業側と行なってくれます。
多様な情報を提供してくれる
エージェントは貴重な情報源になります。
長く企業の担当をしているエージェントは企業の内情を詳しく知っていて、色々な情報を求職者に与えてくれます。
企業内の組織体制や、部署に在籍している人たちのキャリア、平均在職期間、なぜ前任者がやめたのか、などの深い情報が聞ける事があります。
この情報は転職する人々にとってはすごく貴重な情報です。入りたい会社に知り合いでもいない限りそのような内情報は、自分が入社した後にならないと知り得ない情報だからです。
英文履歴書や英語面接でのアドバイス
英文履歴書ができたら、自信のない人はエージェントにアドバイスをもらいましょう。文法のミスや言い回しの改善事項などを指摘してくれます。
英語面接での良く聞かれる質問や、解答例なども聞けばアドバイスをくれます。
彼らの仕事は候補者に受かってもらう事なので、その為のアドバイスは惜しみなくしてくれます。
エージェントは就職活動をする人にとって力強い味方になってくれます。
就職エージェントへの報酬
就職活動をしている個人は無料でエージェントを利用できます。起業側が採用者の年俸の30−40%程度を報酬としてエージェントに払います。求職者はラッキーです!
エージェントは3−4社が良い
複数のエージェントを掛け持ちして就職活動を進めることができます。しかしあまり多すぎるとコミュニケーションが煩雑になります。3−4社が丁度いい数だと思います。
エージェントの数が多すぎると、彼らとのコミュニケーションが多くなり時間が取られます。
紹介してくれる案件がないエージェントに引っ掛かると、最初のイニシャルインタビューは必ず行うので1時間無駄な時間を過ごす事になります。
本当はエージェントは1社で済むならそれがベストですが、それぞれのエージェントが違う案件を持っているので、1社に絞ると有益な情報を見逃すリスクがあります。
4社程の信頼がおける就職エージェントに絞って活動するのがベストだと思います。
どこのエージェントがいいの?
どこのエージェントがいいか、という答えは、人や業種によります。エージェントによって業界、部署等の得意分野が違うからです。
エージェントには専門性があり、B to C、B to B に強い所、ITや、エンジニア、Finance、HRに特化した事務所など、それぞれの得意、不得意分野があるのでどのエージェントを選ぶべきかは状況によって変わります。
エージェントはどう選ぶの?
信頼のおける先輩同僚からエージェントを紹介してもらうのがベストです。無理であればLinkedInで探しましょう。
先輩同僚から紹介してもらう
自分と同じ部署の先輩や同僚で転職を沢山している人に、どこのエージェントが良いか聞き、担当者を紹介してもらうのが、良いエージェントを探す確実な方法です。
信頼できる先輩、同僚にお願いすれば喜んで担当者教えてくれるでしょう。
私も同僚からエージェントを紹介してもらい、全員優秀でした。やっぱり人との繋がりは大切にすべきです。
LinkedInでのAgent探し
エージェントを紹介してくれる人がいない場合は、LinkedInを活用しましょう。
LinkedInは、世界で1番使われているビジネス版のSNSです。転職活動をしたい人、受け入れたい企業の担当者、就職エージェントが多数アカウントを登録していて常に良い候補者を探しています。
LinkedInに求人が沢山あり、就職エージェントが案件を沢山載せています。クライアントの企業名は伏せたままで、給与レンジや仕事内容を公開しています。そこに申し込んでみましょう。そうすれば就職エージェントと繋がることができます。
また、自分の履歴書・Resumeを登録しておけば、スカウトメールが届くことがあります。その中から気になる案件に応募するのもいいでしょう。
エージェントは星の数ほどあります。あまり小さいところを選んでしまうと、案件が全然なかったり、メールを書いても返信が返ってこないケースもありますので、ある程度大きなところを選ぶのが無難です。
連絡を入れる前に、Googleにエージェントについて聞いてみましょう。信頼がおける所なのか、口コミや財務状況を自分で確かめて、エージェントの選定に役立てます。
LinkedInで企業の採用担当者とやりとりするのは良い?悪い?
LinkedInには企業採用担当者も登録されていて、エージェントの紹介料を払いたくない企業は、直接求人を行なっています。
年俸の30−40%を払うのは企業も痛手なのです。
注意点は、直接人事担当者とやりすると、求職者に余計な仕事が発生します。本来ならエージェントが行なってくれる給与、条件交渉を直接自分で行わないといけないからです。
エージェントは高い給与を獲得できれば、報酬がアップするので交渉頑張ってくれます。給与の相場も知っているので、交渉を有利に進めてくれます。
将来入社して同僚になるかも知れない会社の人に、ゴリゴリ給与交渉や条件交渉ってしずらいですよね。
求職者の言いづらいことを、企業と個人の間に入ってうまく交渉してくれるのが就職エージェントなんです。
私は直接人事担当者とやりとりする事はお勧めしません。エージェントにこんな案件がLinkedInに載っていたのだけど、間に入ってくれない?と頼んでみましょう。
エージェントを信じ過ぎてはいけません
エージェントは商売で我々転職希望者と関わっています。エージェントは内定を取り付けて、給与交渉して、就職させればそれで仕事完了です。
エージェントは時に、デパートで洋服を勧める店員のような接客文句で、似合ってもない服を、お似合いですよ〜、と売りつけてくる事があります。
就職するのは自分たちです。エージェントを信じすぎず、頼り過ぎず、自分の責任で後悔のしない転職先を見つけましょう。
余談:転職の魔王様のようなエージェントはいない?
皆さんフジテレビで2023年に放送された、『転職の魔王様』みましたか?
転職を考えている人は是見てほしいです。内容が面白いっていうのもありますが、転職についてすごく考えさせられます。
転職の魔王様が、冷たく、時に優しく、転職希望者に寄り添いその人に一番あう転職先を一緒に考えてくれ、転職を毎回成功させていくというストーリーです。
転職の魔王様が本当にいたら、お金を払ってでもお願いしたいです。
ただし、就職の魔王様のようなエージェントは残念ながらいません。いるのかもしれませんが、私は会った事がありません。いたら、皆さん教えてください。
残念ながら、転職する人の人生を深く考えて一緒に理想の転職先を探してくれるような王子様(成田さん)のようなエージェントとの出会いは期待できないでしょう。
自分の人生は自分で切り開くしかないですね。自分自身が自分の転職の魔王様になりましょう!
まとめ
外資系企業へ転職の際に利用する就職エージェントについてお伝えしました。
下記の内容をお伝えしました。
1 就職エージェントの役割 =>求職者の味方
2 就職エージェントへの報酬 =>年俸の30−40% 企業が負担
3 なぜ3−4社が良いのか =>コミュニケーションが煩わしいから
4 どこのエージェントがいいの?=>答えはない
5 エージェントはどう選ぶの? =>信頼のおける先輩同僚から聞きましょう
6 LinkedInで企業の採用担当者とやりとりするのは良い?悪い?=>良くない
7 余談:転職の魔王様のようなエージェントはいない? =>いない
自分のベストパートナーの就職エージェントを見つけられるといいですね。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ぺりでした!