葉山のぺりです。大手外資系企業ファイナンスで20年間お仕事をしてきました。
みなさんの会社では予算管理は行っていますか? 特に日本の中小企業ではあまり行っていないのではないでしょうか。 すごく勿体無いと思います。大きなチャンスを逃していますよ。
予算実績管理は日本のすべての企業で導入するべき非常に効果的なツールです。
大きい外資系のほとんどが、予算を設定しPDCAを回し、毎年の予算を達成することに邁進しています。高い目標を目指し社員一丸となり成長し続けています。
外資系企業で予算は超重要項目であり、個人の評価とも直接結びつきます。
予算を設定して、PDCAを回すことによって早い時期にリスクを把握して、改善計画を実行でき、正しく運用することによって個人のモチベーションアップにもつながります。良いことが山積みです。
正しい予算運用は、経営陣にとってものすごくパワフルなツールになります。大企業だけではなく、すべての日本の会社でこの予算実績管理を取り入れるべきだと強く思います。
今回の記事では外資系企業での予算実績管理の重要性について解説し、すべての日本企業で導入すべき理由を見ていきます。
そもそも予算ってなに?
予算実績管理とは、会社が将来達成したい数字の目標設定をして、その数値目標を到達するため社員一丸となって努力をすることです。通常は1年間の予算が設定されて月次で年間予算を達成のためPDCAサイクルを回します。
予算管理は、会社全体、部署などの組織、そして個人ごとに管理がされています。それぞれ見ていきます。
会社全体でなにする?
予算は色々な項目に設定しますが、1年間の予算で重要な要素は、売り上げ、費用、利益の損益計算書項目(PL)になります。目標の売り上げが設定され、売り上げ達成をするために、いくら使っていいのかの費用と、手元にいくら残るのかの利益目標が設定されます。
この売り上げ、費用目標が事業部や部署ごとに設定されて具体的な行動計画に落とされていきます。そしてその予算設定に対して、実績が目標通りに進捗しているのかPDCAを回して確実に予算が達成されるようにコントロールしていきます。
組織では?
売り上げ予算管理は、営業部やマーケティングが中心となって行います。営業部が売り上げ目標を追いかけ、マーケティングは営業をサポートする施策の実行や全体的な戦略を策定します。
費用管理は部署ごとに行われ、大きな変動費や固定費のコントロールを担います。
設定された予算に対しての進捗チェックを月次で行うところが多いです。Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(修正行動)を回していき、年間予算の達成を狙います。
予算に対して Risk(リスク) と Opportunity(機会)を早めに把握することが重要です。
予算に対してリスクがあるのであれば、リカバリーアクション(修正行動)を早めに作り実行していきます。予算に対して上振れの機会があるのであれば、予算を上方修正して、更に伸びる可能性を最大限に引き出します。
自分には関係ない? いやいや大アリ、個別社員による予算カンリ
予算は経営陣だけではなく、組織全体、みんなで達成していくことが必要です。個人が業績を達成して初めて会社全体の予算を達成できるものだからです。
個別の社員で、大きく関わるのが売り上げ予算達成と、旅費などの費用管理です。
売り上げはインセンティブ制度をとる外資系企業が多いので、会社全体で設定された予算が個別の社員の売り上げ目標に落とされ、営業社員は自分の予算、チームの予算、そして事業部の予算達成に大きく関わります。
個人の予算設定、業績連動評価は会社全体での予算達成に非常に重要です。
すべての会社は予算管理を行うべき理由
予算管理の有効性は大手の外資系企業に限られたものではありません。日本の中小企業でも十分に効果的なツールなります。
会社の目標を設定し、経営陣だけではなく個別の社員レベルと共有し、その目標達成にお互いコミットして進めていくことで社内に一体感が生まれます。そしてPDCAを正しく回すことによって、予算達成のチャンスは大きくなります。
リスク、機会を早めに掴み、コントロールしていくことが大切です。予算実績管理は非常に有効なツールです。
社員一丸となって、効果的で効率的な経営を目指していけます。
まとめ
以上、予算実績管理の重要性|すべての会社は予算管理システムを導入すべき をお伝えしました。
外資系企業のでは当然のように行われている予算実績管理ですが、効果的で効率的な経営を目指す日本の中小企業でも非常に有効なツールになります。
すべての日本中小企業では予算実績管理を導入を検討してほしいです。
しつこい力💪は人生を切り開く。予算実績管理はある程度の手間暇がかかります。リソースも必要ですが、その手間も投資だと思い実行していきましょう。それに見合う、それ以上の見返りが返ってきます。
ぺりぺりでした!