葉山在住のぺりぺりです。
CIA(内部監査人)の資格試験にチャレンジし9ヶ月で合格できました。働きながらの勉強だったので時間捻出に苦労しました。
資格試験突破にはかなりのエネルギー、時間、お金が必要です。CIA資格試験中の9ヶ月は仕事と試験勉強以外ほぼ何もできませんでした。
人生の優先順位を一気に資格試験に傾ける必要がありますので、なるべく有益な資格を取得したいですよね。
今回自分がCIAの試験に挑んでよかったこと、そして取らなくてよかったと思ったことを記載します。
皆様の資格を取るか取らないかの判断にお役に立てれば嬉しいです。
CIAの勉強をしてよかったこと、悪かったこと|まとめ
CIAの勉強をして、よかったこと
しつこい力💪が磨かれた。
資格試験は毎日の勉強の積み重ねが大切です。私は9ヶ月の間仕事を続けながら1日も休まずに、朝5時に起きて 夜勉強し平日3時間、週末3時間と決めて勉強をスタートしました。長い時は平日は4時間、週末は6時間くらい勉強していました。
東京大学で薬理学の教授池谷裕二氏の復習4回記憶法を元にした反復記憶力定着法を活用してMC問題集のどの問題をいつ解くという目標を決めて、Excelにまとめ毎日それを達成してきました。
本当に辛かったですが、スケジュール通りにこなす一種の快感がそこにあります。それを味わいたくて毎日欠かさず勉強しました。
まさに、しつこい力、続ける力が無いと資格試験は乗り越えるのが難しかったです。CIAを乗り越えたことでこの力に磨きがかかりました。
CIA受かったあとは嬉しかったですが、朝5時に起きていたのに朝寝坊などをすると罪悪感を感じ、何かまたスタートしたいとウズウズしたものです。
内部監査のために必要な幅広い知識を勉強でき、実務で役立っている。特にPart3。
私が外資系企業ファイナンスに勤めていて、CIAをとってよかったと思うことが、特にPart3の知識が実務に役立つということです。
CIAの試験は多岐にわたります。内部監査の基本的な知識(Part1)、実務に応用した知識(Part2)、そして内部監査をするための幅広いビジネスの知識(Part3)を勉強します。
特に勉強できてよかったと思う科目はPart3です。
Part3はIT、マネジメント、ファイナンスなどの幅広いビジネスの知識を問われる試験です。
マネジメントの知識は組織論、モチベーション論、マクレランドの欲求理論、マーケティングプロセス、SCM, プロジェクトマネージメント等幅広く 包括的に学べたのがよかったです。
どれも実務で活かせる知識です。
組織論を学びながら自分のチーム、部下のみんなの事を考えて、どうやったらこの論理を生かしていいチームを作れるか、会社のインセンティブ制度に、欲求理論を重ねてどうやって良いインセンティブ制度にレベルアップしていけばいいかなど、実務と合わせて勉強するのがよかったです。
ITは特に弱い部分だったので、ハードウェア、ソフトウェア、システム開発、ITの脆弱性、ITの内部統制などを勉強できてよかったです。
実務ではちょうどITの内部統制を作る仕事をしていました。勉強前はITの専門的な知識についていけずにIT部門の人とまともにお話しできなかったのですが、勉強をしてから意見も交わせるようになりました。
ファイナンスは自分の専門分野なのですが、遠い昔に勉強した知識がすっかり抜けていて、それを学び直せたのがよかったですし、財務の短期ファイナンスや、長期ファイナンス、分析手法など復習できてよかったです。
CIAのPart3には実務に役立つ知識が詰まっています。
面接で話すネタが増えた。
CIAは履歴書に当然ながら追記しました。私がとった資格試験はCPAなどがありますが、数十年前にとったものなので、もう色褪せて、記憶も薄れてきています。
CIAは最近取得した資格として履歴書にも載せられますし、自分が本気で取り組んだこととして、必ず面接の場ではアピールのネタにしますし、受けは良いです。
CIA試験合格は、履歴書に載せられ、面接でも話のネタを提供してくれました。
CIA試験を受けなくてもよかったと思うこと
コンプライアンス部を離れてから資格自体を活用できていない。実務経験を積めないと、ただの紙切れ
CIAの受験をした当時は、ファイナンスコンプライアンス部にいて、内部統制を作ったり従業員にコンプライアンス文化を根付かせるという仕事をしていましたので、バッチリCIAの資格を活かせました。
その後すぐコンプライアンス部から離れて、ビジネスパートナーの仕事をしていたので、直接的には資格が活用できていないです。
そして、CIAは実務経験を積めないと紙切れになってしまいます。
私の部署はまだ内部統制を整える仕事と関わるので無駄にはなっていませんが、やはり内部監査人の仕事を直接的に行っている人との資格の活用度には雲泥の差があります。
CIAを持って内部監査人をしている人は、CIAの資格が絶対必要、一方事業会社でビジネス側の仕事をしていると、そこまでCIAは必要ではありません。ネタにはなりますが、絶対必要では無いのです。
CPEが意外に大変
CPEは継続教育制度 (Continuing Professional Education)で、資格試験合格したらそれで完了ではなく、継続して知識を得てくださいという制度です。
毎年勉強をして、単位を稼ぎ更新が必要です。毎年は結構きついです。
内部監査実務に従事している場合:40CPE単位、従事していない場合:20CPE単位必要です。勉強の教材にもよりますが、1CPEは大体1時間くらいの勉強量が必要です。
私は、内部監査実務に従事していないので20CPEでした。20時間の勉強時間を確保するのは非常に大変でした。
それを毎年続けないといけないのは正直辛いですし、お金もかなりかかります。今年更新するかどうか迷っています。
資格試験以外に9ヶ月何もできなかった
9ヶ月CIAの勉強のために捧げました。その間仕事以外に何もできませんでした。
家族の支えがあってこそ実現できましたが、本当に9ヶ月の時間を捧げて取る必要があったのか、今振り返ると、疑問が残ります。
多分、あと寿命3ヶ月ですと言われたら、すぐ勉強はストップします。そこまで情熱をかけられる勉強では正直無いです。
外資系のファイナンスでサラリーマンをやっている前提ではとっても良い資格かと思いますが、今もう一度人生をやり直してこの資格を取るかと言ったら、自分は取らないと思います。
他に人生本当に熱中するべきこと、楽しいことが山ほどあると思います。それがCIAの試験だったら最高に幸せですが、自分はそうではなかったです。
まとめ
今回は、CIAの資格取得してよかったと思うこと、取らなくてもよかったと思ったことを書きました。
今人生をやり直してもう一度CIAの試験を受けるかと聞かれたら、答えはNoです。他のもっと自分が好きで、楽しいと思える勉強をします。
ただし、あの頑張った9ヶ月は確実に自分の実力をアップさせてくれたと思います。なので後悔はしていませんし、受けてよかったと思います。
3科目合格した時の喜びは、びっくりするほど大きかったです。
しつこい力💪は人生を切り開く。CIA試験に限りませんが、資格試験へのチャレンジは根気が必要です。まさに続ける力がないと合格は難しいと思います。これからもしつこい力を磨いていきます。
ぺりぺりでした!