葉山在住のぺりぺりです。大手米国外資系企業で20年間お仕事をしてきました。
サラリーマンの皆さん、外資系に転職考えていて、不安に思っている人いませんか? ずっと日本の会社で働いていた人がいざ、外資系の会社に転職となると不安に思ったり、緊張したりするのではないでしょうか。
私自身アメリカの会社で就職することは最初めちゃくちゃ抵抗がありました。すぐクビになりそうとか実力社会なのではと心配しましたが、飛び込んでみて今はすごくよかったと思っています。
今回の記事では大手アメリカの外資系企業での経験をもとに、米国系外資系企業で働いてよかったこと、悪かったことを記載します。少しでも外資系企業に勤めたいと思っている人のお役に立てれば嬉しいです。
大手米国外資系企業で働いてみてよかったこと、悪かったところ
良いところ
- 英語の勉強ができる
- 周りに優秀な人が多い
- 給与水準が高い
- 実力主義
- 比較的自由 働きやすい
悪いところ
- 実力主義
- 目立つものが勝つ
- 厳しい予算が本社から落ちてくる。本社は神
- 入ってから給与上がりづらい
上記私の主観ですが、大手アメリカ外資系企業に勤めてみてよかったこと、悪かったことです。
あくまで自分が所属した組織や、仲間から聞いたところをまとめているので、全ての外資系には当てはまりませんが、参照いただけると嬉しいです。
良いところ
英語の勉強ができる
外資系企業に入れば英語と触れる機会がそこらじゅうに転がっています。会社によってはオフィスに外国人たたくさんいる会社もあれば、日本人ばっかりという会社もあります。
オフィスに外国人がたくさんいれば一緒に仕事をする機会があったり友達になりチャットする機会も増えますので、英語を使い倒せます。
また日本の外資系企業に多いのは、外国の人が少なく日本人だらけ、おっさんだらけという企業です。自分は日本の中小企業に入ったんじゃない〜、と雄叫びを上げそうになるのは早いです。
外資系の企業は日本のオフィスに在籍している人以外の外国人とのやりとりが頻繁に発生します。海外と連携して仕事を進めますので英語を使う場面は豊富です。
メールのやり取り、電話会議、プレゼンテーションなどガチで英語を使う機会がたくさんありますので英語を伸ばしたいと思っている人の就職先には適しています。
周りに優秀な人が多い
大手の外資系企業に行くと、周りにゴロゴロ優秀は人がいます。優秀な人の仕事のやり方から様々なことを学ぶことができます。
経営陣、営業、マーケティング、人事、技術部などの部署との連携をしますが、それらの専門性を持った優秀な人たちと仕事をすることによって自分の学びになり、その仕事術が蓄積されます。
上司は選べないですが、周りで働く人たちのレベルは選べます。大手アメリカ企業は良い人材が揃っています。
給与水準が高い
給与水準が高いです。新卒の初任給から始まり、中途に対しても日系企業よりも高い傾向にあります。
Micheal Pageによると 外資系企業の平均初任給は約400万円程度、全職種の新卒の初任給の平均は200万円程度と言われているので、日系企業の2~3倍程度の初任給になります。
中途採用に関しても、即戦力、実力があることを条件ですが、給与レベルは非常に高いです。自分の経験でも日系企業に就職した友人よりも自分の給与レベルは非常に高いと感じました。
実力主義
外資系企業は実力主義です。学歴などは関係なく今何ができるかで評価されます。
大手外資系に行くとものすごい良い学歴の方達にも出会います。東大卒、アメリカの有名校のMBA卒など普段の生活の中では滅多に出会えない人種の人たちがたくさんいます。優秀な人もいれば、え?この人本当に東大卒?と疑ってしまう人もいます。
ここで学べるのは、学歴イコール仕事が出来る、ということではないのだということです。外資系は実力社会なのでいい学校を出ていても関係ありません。 今の自分の実力で評価されます。 3流大学を出ていても関係ないのです。実力あるのみです。
比較的自由 働きやすい
外資系企業での就業規則は比較的自由です。9時から5時きっちり会社にいて、お昼は12時から13時まで1時間で終わり、などということはありません。
仕事は本人の裁量で時間を調整することもできます。フレックスタイム制度がどの会社でも導入されているので比較的自由に勤務時間を決めることができます。
私の同僚は朝の6時に会社に来て3時ごろに帰っていく方もいました。
またコロナ禍で在宅勤務ができるところが増えています。流石に100%在宅というところはコロナ禍が明けた現在では少なくなってきていますが、それでも週2、3日在宅勤務できるところは多いです。
外資系は比較的働きやすい環境が揃っていると言えると思います。
悪いところ
実力主義
外資系企業は完全実力主義です。できる人は給与がアップして、できない人は給与が上がらないだけではなく、退場させられます。日本では人を簡単にクビにはできませんが、色々な理由、方法で退場させます。
そして実力を決める評価制度は完全公正なものはなく、不当なものも多くありますが、評価なんてそんなものです。なるべく正当な評価制度を会社としても整備しようとしていますが、完璧になることはありません。
ただ実力さえあれば、不当に解雇されても次の会社に行けば評価されるので、生き残れます。外資系企業のサバイバルレースはシビアです。
目立つものが勝つ
とにかく目立って発言する人が勝ちます。消極的で発言しない人はいくら優秀な人であろうと上には行けません。大したことを言ってなくても、毎回発言する人が目立ち評価されやすいです。
大きな外資系企業であれば、シンガポールやアジアの拠点としてアジア諸国で1グループになっているところが多いです。
アジアのグループとして会合などがあると、日本人はいつも静かで発言をしませんが、中国やインドなどの国々の人は活発に発言します。彼らは決して大した発言はしていません。フツーのことを言っています。 それでもいいのです。
結果海外で偉くなる日本人の数はものすごく少なくなります。
消極的な人種には不利な世界です。外資系に入ったのであれば、積極的に発言をしないと生き残れません。
厳しい予算が本社から落ちてくる。本社は神。
米国外資系企業で特に上場している会社で働くと、厳しい予算が毎年落ちてきます。売り上げも利益も毎年伸ばし続けないといけない、経費は削減しないといけないという指令です。
その厳しい予算を達成するための施策を出します。短期的な利益を求められ、結果投資額が少なくなる、そんな企業が多いです。
なんでも本社の鶴の一声で色々な方針が決められます。日本は支社で権限ゼロです。こんな目標達成できませんと抵抗しても、トップダウンで決められるケースが多いです。
入ってから給与上がりづらい
入社した時の給与水準が高いので、会社に入った後の給与は上がりずらい傾向にあります。
勿論実力があり、出世に伴い給与水準がアップすることはありますが、短期的利益を求める企業の気質からも言えますが、固定費を抑制する傾向があります。
ほとんどの会社は固定費に占める割合が1番高いのは従業員の給与なのでそこを簡単には上げられないです。実力のない人はクビ、もしくは給与を減らして、実力のある人に配分し、普通の人はほぼ給与は上がらないという世界です。
外資系に転職する際は、最初の給与交渉が極めて大切になります。
まとめ
以上、米国外資系企業への就職&転職|良いところと悪いところ でした。
以下まとめです。
良いところ
- 英語の勉強ができる
- 周りに優秀な人が多い
- 給与水準が高い
- 実力主義
- 比較的自由 働きやすい
悪いところ
- 実力主義
- 目立つものが勝つ
- 厳しい予算が本社から落ちてくる。本社は神
- 入ってから給与上がりづらい
自分自身外資系企業に飛び込むことはすごく怖かったですが、英語を使い働く自信もつきましたし、実力主義の波の中も優秀な仲間と出会い切磋琢磨して働けた経験は、何物にも変え難いと思っています。
外資系企業に勇気を持って飛び込むことを、お勧めします。
しつこい力💪は人生を切り開く。外資系企業で優秀な仲間と働くことで視野が確実に広がります。自分の実力をもっと伸ばしたいと思うはずです。そこでしつこい力がものを言います。
みんなで良い人生にしましょう〜。
ぺりぺりでした!