葉山のぺりです! 大手外資系企業ファイナンスで20年間お仕事をしてきました。
会社員の皆さん〜、iDeCo知ってますか? 名前は有名だと思うんですが、中身の制度について知っている人はまだまだ少ないのではないのでしょうか。
人生100年時代、老後の不安は尽きません。自分が一体何歳まで生きるかわからないし、将来年金がいくらもらえるかもよくわからない、不安だらけなのはみんな一緒だと思います。
iDeCoがその不安を解消してくれる最適解かもしれません!
お金の勉強をして、行動することによって、お金の不安からも解放される道はあります。
今回は、iDeCoの制度、メリットデメリットを勉強をして、国が用意してくれたお得制度が自分に合っているかを判断し、一歩踏み出し行動して老後の不安を解消しましょう!
のほほんと暮らしていると高い税金をただ払い続けることになります。それより知ることによって、搾取される人からコントロールできる人になりませんか? その為に一緒に勉強していきましょう!
自分のお金を守るために「iDeCo」の勉強をしよう!
「iDeCo」について以下の項目で勉強していきましょう
- iDeCoとは
- iDeCoの運用3Step
- iDeCoメリットデメリット
それでは詳しく見ていきましょう!
iDeCoとは
iDeCoとは自分が払った掛け金を運用することによって、資産を形成する年金制度です。60歳以降に受け取ることができます。
年金制度の3階部分にあたり、基礎年金、厚生年金、プラスiDeCoで資産形成をしてくださいってことですね。 年金の平均受給額は、国民年金は月額5.6万円、厚生年金加入者は14.4万円(国民年金含み)です。国民年金だけでは足りませんし、厚生年金でも暮らしていけるか自信なしです。
よって、政府がiDeCoを用意したから、みんな自分で資産形成してね〜と、力を入れているのです。
最初にお伝えすると、iDeCoの最大のメリットは積立たお金が全額、税金の所得控除になり節税になりますが、デメリットは、60歳まで資金が引き出せないことと、老後受け取るときに課税されるとかもいう点です。ただし逃げ道も用意してくれているのでそれを最大限活用できれば、回避できる道もあります。
もう少し詳しく見ていきましょう。
iDeCoの運用3Step
まずはiDeCOを知るために、iDeCoの運用3Stepについて見ていきましょう。
- iDeCoに加入
- 積立期間
- 受け取り
iDeCoに加入
iDeCoに加入するために金融機関を選びます。iDeCoを扱う金融機関はたくさんありますが、手数料の低いネット証券会社がお得です。特に楽天証券やSBI証券は運用手数料がほぼゼロです。
次に掛け金を決めます。iDeCoは加入する人のタイプによって、以下のような下限上限の拠出金額が決められています。最低5千円から始められます。少額から始められるのも良いですね。
公務員 | 会社員 企業年金あり |
会社員 企業年金なし |
専業主夫 | 自営業 | |
月額下限金額 | 5,000円 | ||||
月額上限金額 | 1.2万円 | 1.2万円・2万円 | 2.3万円 | 2.3万円 | 6.8万円 |
そして運用する商品を選びます。iDeCOは加入者が商品選定を迷わないように、運用商品の数が上限で35商品と決められています。良い商品が選ばれているので、優秀な成績の製品を迷わずに選べるという特徴があります。
積立期間
iDeCoは毎月積立方式を採用していて、天引きされるので半自動的に掛け金が溜まっていきます。掛け金の変更は毎年1回できます。
積立はいつでも休止、再開が可能ですが、積み立てた資産は原則60歳までは引き出せないです。例外的に障害者になってしまったり、死亡したときは引き出せますが、原則は引き出せないと覚えておきましょう。
給付額は運用成績によって決まります。
そしてiDeCoの最大のメリットである掛け金が税金の所得控除に使えますので節税効果があります! ただしこれにはトラップがあり、老後受け取る時に税金がかかる可能性があります。
非課税になるのは税金を納付している本人のみ使えるので、扶養している夫、妻の分まで使えません。よって専業主夫などは、iDeCo の積立額が控除につかえるという最大のメリットを使えないので、iDeCoをやる意味自体がなっくなってしまうかもしれません。
iDeCo受け取り
iDeCoは受け取る時がキモです。超大事です。ここで間違うと大金を国に差し出すことになります。iDeCoは 積み立てる時に積立金を全額、所得控除として使え税金が安くなり、受け取る時に所得として課税されるからです。ただしここにも控除という抜け道があります。
受け取りは60−75歳の間いつでも受給が開始できます。ただし通算加入年数に応じて受給可能な年齢が変わります。10年以上運用していたら60歳からの受け取りが可能ですが、運用期間が短いと65歳からしか受け取れない場合もありますので注意が必要です。
60歳以上になると追加で積み立てることはできませんが、運用は続けられます。
そして受け取り方は3種類あります。
- 一時金 ガッツリ全額1回で受け取り
- 年金のように毎月ちょろちょろ受け取る
- 年金のように受け取る(ちょろちょろ)+ 一時金(ガッツリ)を組み合わせる
この受け取り方法で受け取る時に税金がかかるか、かからないかが決まってきます。
iDeCo受け取り なるべく税金を取られたくない!
iDeCOは積立時に節税になって、受け取る時に税金をはらいます。ただし控除を受けることができます。うまく受け取ることができれば、税金を最小にできます。
一時金で受け取る場合に使える控除
一時金で受け取る場合は、税金上退職所得扱いになります。この収入には「退職所得控除」という優遇制度があり、ある一定の金額まで非課税となります。
退職所得控除
勤続年数が20年以下
→ 勤続年数(iDeCoの場合は加入年数) × 40万円
勤続年数が21年以上
→ 20年を超えた1年につき、さらに70万円ずつ控除額が増える
例えば10年iDeCoに加入していれば 10年 x 40万円 = 400万円 退職所得として非課税になります。
iDeCoが500万円だとすると、500万ー400万円=100万円が控除からはみ出します。しかし!退職所得は控除を引いた後に、さらに 1/2をかけて所得金額にします。100万円の半分50万円に税金がかかります。
通常の会社からの退職金もあると別途考慮が必要になります。
年金で受け取る場合に使える控除
年金で受け取る場合は「公的年金控除」というものがあります。以下が控除金額です。
- 65歳未満:年額60万円までの年金が非課税
- 65歳以上:年額110万円までの年金が非課税
例えば国民年金を70万円受け取っていれば65歳以上で110万円の枠がありますので40万円余ります。40万円以内でiDeCoの受け取りをすれば、非課税になるのです!
iDeCoメリットデメリット
さて、ここまででもいろいろなiDeCoに関するメリット、デメリットを含めて説明してきましたが、ここでまとめたいと思います。
メリット
- 掛け金が全額所得控除の対象で節税できる
- 運用で増えたお金は非課税。通常は運用益は20%かかる
- 受け取る時に課税されるが、控除を使うことによって軽減できる逃げ道がある
- 優秀な商品が揃っている
デメリット
- 資金が拘束される。60歳まで引き出せない。途中解約もできない。(ただし掛け金の金額は変更できるしストップもできる)
- 元本割れのリスクがある
- うまく受け取りをコントロールしないと税金がかかってしまう
- 加入のタイミングや、掛け金の納付、受け取りの時にいちいち手数料がかかる
結構デメリット多いですよね。資金拘束されるっていうのは非常に厄介ですね。そしてiDeCoは自分が選ぶ商品自体の運用成績で最後に受け取る金額が決まるので、株価暴落などを起こしたら元本割れの危険もありますし、価値が半分以下に落ちる可能性もあります。
また上述したように、受け取る時にうまくやらないと税金がかかります。
そして、手数料が結構かかります。
加入時 | 掛け金 納付時 |
受け取る タイミング |
|
国民年金基金 | 2,829円 | 105円/月 | |
金融機関に対しての手数料 | ?? | ||
信託銀行への支払い | 66円/月 | 440円/一回 |
上記のような手数料がかかります。金融機関に対しての手数料は選ぶ会社によって違います。ネット証券の楽天証券やSBI証券は基本0円で設定されていますので、手数料ゼロのところを必ず選びましょう。
そして受け取るタイミングで1回440円もかかります。年金として10年間毎月受け取ったら10年 x 12ヶ月 x 440円 = 5.3万円手数料がかかります。ちりつもです。 一時金で貰えば440円ですみます。
手数料も含めた出口戦略を立てましょう。
まとめ
以上、お金の勉強って楽しい!|iDeCoで老後の不安から解放!?iDeCoを知ろう をお伝えしました。
iDeCoについて以下学びました。
- iDeCoとは
- iDeCoの運用3Step
- iDeCoメリットデメリット
iDeCoは大変お得な制度でありますが、出口戦略をしっかり立てて、積み立てる時に節税、受け取る時も非課税にできたら最高ですね。他のiDeCoのメリットデメリットを考慮して、この制度を活用するかしないかを決めて行ければ良いですね。
しつこい力💪は人生を切り開く。お金の勉強を続けることで、自分のお金に関心をもっと持って、自分の資産を守れる力がつきます。お金の勉強一緒に頑張りましょう!
ぺりでした!