葉山のペリです!私は外資系企業での経験が20年ありますが、転職は3度経験しました。その経験から学んだ転職の流れとプロセスについてお伝えします。
一番お伝えしたいことは、転職先のオファーレターのサインをして提出する前に今の上司と最後に腹を割って話すと言うことです。
転職を経験する人の数は年々増えています。ダイアモンドオンラインによると、日本人の生涯の転職回数は平均3回、アメリカでは平均13回だそうです!
自分の転職3回は非常に少なく、長く働ける良い会社に巡り会えてきたことに感謝します。私の周りには、転職回数10回以上の強者がゴロゴロいます。
私の経験から転職についての全体的な流れとプロセスについてお伝えします。
外資系での転職活動流れ
下記が外資系企業への転職活動の大体の流れになります。
1 英文Resume 更新/ LinkedIn 更新
2 就職エージェントの選定・面談
3 企業との面接
4 内定、オファーレター確認
5 既存の上司に辞意を打診してからオファーレターにサインして!
順番に見ていきましょう。
1 英文Resume 更新/ LinkedIn 更新
転職のプロセスではじめに行うことは、英文の履歴書を書くことです。外資系企業なので英文履歴書です。日本語の履歴書や、職務経歴書はあったらいいですが、なくても大丈夫なところが多いと思います。
私の場合、日本語の履歴書や職務経歴書を求められた事はありましたが、無い、というとそれでOKになりました。
LinkedInでも自分のプロファイルをきっちりあげましょう。
LinkedInは世界最大のビジネス版SNSで、FacebookやXのビジネスに特化したものです。求職者の就職・転職活動や、企業の採用・情報収集などに使えます。
LinkedInには、就職エージェントや企業の採用担当者がアカウントを登録していて、優秀な候補者をLinkedin上で常に探しています。
求職者がLinkedInに上げた経歴書と、積極的に仕事を探しているかのステータスを見て、採用側が候補者にアプローチをしてきます。LinkedInを通じてスカウトメールが来ることもあります。
下記のスクリーンショット画面でLinkedInのプロフィールの設定から、開始日と、公開設定ができます。
積極的に仕事を探しているのか、閲覧しているだけなのか、設定できます。
公開範囲は採用担当者のみにしておいた方がいいです。自分の上司もLinkedInを見ています。部下が積極的に求人を探していたらびっくりしてしまいます(笑)
プロフィールのステータスのアップデートは必ず行いましょう。積極的に仕事を探しているというステータスになると、かなり頻繁に連絡がきます。仕事が見つけやすくなります。
2 就職エージェントの選定・面談
3−4社の信頼できるエージェントを見つけ,イニシャルミーティングを行います。
就職エージェントの選定方法
就職エージェントの役割は転職において非常に重要です。慎重に選びましょう。下記は就職エージェントの選定方法についての詳しい記事です。是非お読みください!
[blogcard url=”https://pelican-diary.com/agent/527/”]
就職エージェントとのイニシャルミーティング
就職エージェントを選んだら、彼らとのイニシャルミーティングが入ります。1時間程のオンライン面談が一般的です。
この面談は面接です。気楽なお喋りだろうと思って臨むと怪我をします。エージェントが候補者がどれだけ優秀なのか、どんな企業なら通りやすいのかを見極める、面接なのです。
エージェントは、企業に候補者を紹介するときに、候補者にどんな経歴、スキルがあるのでそのポジションにピッタリですと、候補者を企業に売りにいく必要があるのです。
自分たちの商品(候補者)のことを詳しく知る必要があります。
エージェントとのイニシャルミーティングには以下の質問に答える準備をして臨んでください。
- 自己紹介、今までの経歴
- キャリアハイライト(自分が会社に貢献できたエピソード。)
- 強み、弱み。それにまつわるエピソード 強み弱み3個づつ用意
- 現在の給与(基本給とインセンティブを分けて)希望の給与
- 希望の業界、職種
- 仕事を決めるための優先順位。Top5くらい絞って順番に言えるようにする
特に重要なのは、希望の業界、職種と優先順位。このインプットをもとにエージェントはどの案件を候補者に紹介するか選定します。
もし希望の業界、職種はあるけれども幅広く案件を見たいのであればそう伝えましょう。
転職活動における優先順位は、転職先を探すときも、最終的に入社する企業を決めるときも重要になってきます。
企業と面接した後自分の元々の優先順位と比べた時に、本当にそこの企業と合致しているのか、冷静に判断できます。
転職における優先事項は時間をとって考えることをお勧めします。
3 企業との面接
エージェントから送られてきた案件で、良さそうな企業があったら面接を申し込みます。そして企業が候補者の履歴書やエージェントの紹介を聞き、面接を行うかどうか判断、そして面接に進みます。
面接は大体、3回〜5回が一般的です。よくあるパターンは、HR担当者→Hiring Manager -> 上司の上司→海外の部門の方→社長・役員 です。
面接編は長くなるので、別の記事にまとめたいと思います。お楽しみに!
4 内定、オファーレター確認
面接が済んで合格するとオファーレターがエージェント経由で送られてきます。この瞬間はこれまでの長い面接の結果を受け取る瞬間なので嬉しいです。自分を褒めてあげます!
残念ながら不採用であれば、エージェントにどんな理由だか、フィードバックをもらえるようにお願いします。
面接を改善できる方法がないか検討するのに、フィードバックは有益な情報になります。
オファーレターを受け取ったら、内容を確認します。オファーレターの中には、給与情報や(基本給+インセンティブ)、福利厚生、有給休暇規定、職務階級など色々な情報が載っています。
オファーレターのフォームは会社それぞれなので、給与だけしか載っていないなどめちゃくちゃシンプルな場合もありますので、その場合は、エージェントに気になる条件を聞いてもらいます。
必要であれば、エージェントに条件交渉をしてもらいます。
最初に決めた自分の転職における優先事項を照らし合わせて、本当にその会社でいいのか、会社のカルチャーとはフィットしそうなのか、上司とはうまくやれそうか、など冷静に考えましょう。
もしも、まだ決められなければ追加面接をお願いします。
もう一度上司になる人との面接や、同僚になる人と面接、ビジネス側の人と面接させてもらったり、追加の面接を依頼しましょう。喜んで応じてくれます。
5 既存の上司に辞意を打診してからオファーレターにサインして!
いよいよ決意が固まり、新しい会社に行くことに決め、オファーレターにあとはサインして提出するのみです。ちょ、ちょっと待って!!!まだ待って!!!お願い、少し待って〜。
私が声を大にして言いたいのは、オファーレターをサインして提出する前に、今の会社の上司に辞意を先に伝えるべきということです。
ほとんどの人がオファーレターにサインし提出した後に上司に報告します。エージェントに聞いてもそうしろと言われます。そうなると既存の会社を辞める選択しかありません。
ただ、既存の会社の上司も自分が不満に思っていることに対して、解決策を示してくれるかもしれません。もしその条件がそろえば、わざわざリスクを背負って新しいところに行く必要がないかもしれません。
転職は恋と似ています。新しい人が現れると、もうその人しか見えません。
古い恋人には恋心が残っていないので、早く次に行きたい!有給休暇をなるべく使って、引き継ぎ済ませてさっさと辞めたい。と、皆考えます。
ただし、新しい恋人がイケメンに見えて、DVだったらどうしますか?優しくなかったらどうしますか?あなたのお金や時間を搾取しまくる人だったらどうしますか?
転職も同じです。新しい会社は入ってみないとわかりません。隣の芝は青く見えますが、入ってみたら、嫌なところもたくさん出てきます。夢のような職場などないのです。
既存の会社が本当に辞めるべきところなのか、自分のことを引き留めてくれて、条件を改善してくれるのであれば、既存の会社であとちょっと頑張るという選択がないか、最後にもう一度考えます。
全く引き留められない、条件も変えない、という態度の上司であれば、スッキリ、サッパリ、キッパリお別れをすればいいです。オファーレターにサインして速攻で提出しましょう。
最初にオファーレターを提出して上司に報告すると、もう一度既存の会社にとどまる選択肢がないか、ということを考えるチャンスを失います。
私も今まではオファーレターを提出した後に上司に伝えていました。
オファーレターにサインして提出して、上司に辞めると伝えた時に、上司が引き留めてくれて、自分が思っていたより私のことを評価をしていてくれて、次のポジションまで考えてくれていたとその時初めて知りました。
早く言ってよ!と思いましたし、オファーレターサイン前であれば、辞めなかったかもとも思いました。
しつこいですがオファーレターの締結前に、上司に相談してみてください。案外いい条件が得られ、慣れた今の会社でもっと頑張れるかもしれないのです。
古い恋人に別れを告げる前に、もう一度だけ本当にそれでいいのか考えましょう。
まとめ
以上、20年以上外資系企業に勤め3回転職を経験した自分が、外資系での転職の全体的流れとプロセスについてお伝えしました。
1 英文Resume 更新/ LinkedIn 更新
2 就職エージェントの選定・面談
3 企業との面接
4 内定、オファーレター確認
5 既存の上司に辞意を打診してからオファーレターにサインして!
転職活動は人生の岐路です。反省はしても後悔はしない転職にしたいものです。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ぺりでした!