こんにちは、葉山のペリです。私は外資系企業のファイナンスで20年仕事をしました。その中で基本的な財務諸表を読めず、すごく勿体無いサラリーマン人生を歩んでいる人を多く見てきました。
財務諸表を読めるということは、サラリーマンの必須の能力と言っても過言ではありません。英語とファイナンスの知識は特に外資系企業でうまくやっていくには獲得しておいたほうがいい知識になります。
ファナンスを勉強すると、普段の自分の活動の中で、会社に貢献できる行動を意識できるようになります。また、転職活動の企業分析にも有用な武器になります。
今回は基本的な財務諸表って何？財務諸表基本３表についてお伝えします。特に外資系の上場企業に転職する時の企業研究を例に説明しますが、一般の企業に勤めている人も役に立つと思います。
企業研究についての記事はこちらをご覧ください！
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Financial Statement(財為務諸表）とは？｜ざっくり解説
Financial Statement（財務諸表）は主に３つの表から構成されています。P＆L・BS・C/Sです。
- P＆L（PLとも言います。読み方ピーエル）は会社のある一定期間（通常は1年間）の成績表です。いくら売り上げがあって、いくら費用を使って、残りの利益はいくらあるのかを見る表です。
- BS（ビーエス）は会社のとある瞬間を切り取って（12月31日など）その時にある会社の資産、負債、資本の残高を見ます。会社の安定性をみるためのものです。
- C/S（キャッシュフロー）は会社のある一定期間（通常は1年間）の現金増減の動きを見ます。会社の現金が本業から増えたのか減ったのか、本業とは関係のない要因での増減なのか要因を特定します。
PL ｜ Profit and loss statement （ピーエル）
財務諸表の中で一般的に一番見るのはPLです。日々どれだけ儲かっているのかを見れる表だからです。
売上マイナス費用で構成されているので非常にとっつきやすいです。家庭に置き換えると、いくら給料を稼いでいくら使って、結果いくら利益が出たかを表す表です。
少し複雑な点は費用が細分化されて表示されていることです。
費用が細分化されている理由はどんな性質の費用かを見るためです。
製造原価（Cost of goods sold:COGS)は売り上げが上がればそれに伴って上昇する変動費です。
販売管理費（Operating Expense：Opex）は固定費です。家賃など売り上げが上がっても固定で発生する費用のことです。
本業に関わらない費用はOhter Expenseです。銀行からの借入利子などがその他経費にあたります。
このように違ったタイプの費用を分散して表示することによって、利益の小集計を途中で数カ所設けていて、どこで一番儲けたのか、どこを改善しないといけないのかを見えるように区切っています。
Net Income（ネットインカム）は最終利益です。
BS ｜Balance sheet （ビーエス）
BSはある瞬間にその企業が持っている資産・負債・資本の残高を表します。現金やその他の資産がいくらあり、借金残高がいくらあり、残りの資本は、いくらということを表しています。
PLを見ていて沢山利益を稼いでいても、現金が枯渇しているという会社は安定している会社とは言えません。
BSで会社の安定性を見にいきます。
C/S ｜Cash Flow statement （キャッシュフロー）
C/Sは現金の動きをある一定期間を区切ってみます。通常1年間のCashの増減をみて、本業(Operating activities)からのCashか、投資活動（Investing Activities）からのCashか、本業とは関係のない財務活動（Financing Activities)からのCashかを色分けします。
PLをみて利益が稼げているけれども、BSを見ると昨年の現金から急激に減っている、なぜ？となった時に詳しく現金の増減を要因別にC/Sで見ることができます
もし本業から現金が生み出せていなければ問題があります。至急の改善が求められます。
売上が低いのか、コストが高すぎるのか、在庫を買いすぎているのか、お客さんからの売上が現金で回収できてないのか、色々な要因が考えられます。
もしも投資活動からマイナスのCashが出ているようであれば固定資産への投資や、株式の投資のしすぎなどを疑い、投資額を減らすアクションが必要になります。
現金の増減の理由を探り、要因を発見しリカバリーアクション（改善策）を考える際に、現金の動きの要因がわかることは非常に有効な手段となります。
まとめ
以上、財務諸表3表についてお伝えしました。
内容としては下記をお伝えしました。
- P＆L（PLとも言います。読み方ピーエル）は会社のある一定期間（通常は1年間）の会社の成績表です。いくら売り上げ、いくら費用を使い、残りの利益はいくらあるのかを見る表です。
- BS（ビーエス）は会社のとある瞬間を切り取って（12月31日など）その時にある会社の資産、負債、資本の残高を見ます。会社の安定性をみるためのものです。
- C/S（キャッシュフロー）は会社のある一定期間（通常は1年間）の現金増減の動きを見ます。会社の現金が本業から稼いだのか、本業とは関係のない現金増減なのかを見ます。
ポイントを絞っての解説になりました。財務諸表は奥が深いです。今回は、ふーん、こんなものがあるのね、程度を理解していただけば良いです。今後それぞれの表ついて詳しく解説していこうと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
ぺりでした！
