葉山のぺりです! 大手外資系企業で20年間お仕事をしてきました。
若いチームメンバーが、「出世したくありません」 と言っているのを良く聞きます。一生ひら社員で大きな責任を持たず、そこそこの給料をもらえれば十分というのです。
でもちょっと待ってください。一生ひら社員でいられるほど会社は甘くありません。大手企業で終身雇用が崩壊していない一部の会社や、専門職など特別な職種であれば平社員でいられる可能性がありますが、その他の企業では一生ひら社員は危険な考えです。特に外資系では大変危険です。
外資系へ面接に行く人も気をつけてください。面接の中で今後のキャリアについて目標について教えてくださいという質問がきます。その中で偉くなりたくない、マネージャーにはなりたくないと答える人がいますが、その人は、面接に落ちる可能性が高いです。
今回はなぜ「出世したくない」は危険な言葉なのか深掘りしていきたいと思います。
一生ひら社員はだめなの? その理由4選
外資系だけではなく、終身雇用が崩壊している会社でも、一生ひら社員でいたいという人は注意が必要です。
なぜ「一生ひら社員」という考えが危ないのかの理由が以下です。
- 能力が衰えてくる
- できない割に給料が高くなってくる
- 若手が台頭してくる
- 結果リストラの対象になる
順番に見てきましょう。
能力が衰えてくる
一生ひら社員でと思っている人たちは、マネージメント力などの能力開発ができずに、若い人でもできてしまうような末端の仕事が手元に残るが、年をとるとともに処理能力が衰えてきてしまい、仕事が遅くなります。
本来は、年をとると共にポジションが上がっていき、チームマネージメントなどの特別な能力が開発されて、体力や処理能力の速さなどが求められるような仕事は若い人に任せ、チームを管理する事によって大きなパフォーマンスを出せるようになるのが、サラリーマンキャリアの王道になります。
管理職の能力を開発できずに、年だけとってしまい体力・処理能力が落ちたおじさんおばさんは厄介者でしかありません。
できない割に給料が高くなってくる
サラリーマンは年功序列社会ではなくなってきましたが、年配の社員の給与は高くなる傾向にあります。毎年の定期昇給があり、成果を出してなくても毎年給料が少しづつでも上がります。
毎年の定期昇給が2%だとして手取り20万からスタートして、20年後は手取り30万円になります。年月を積み重ねるだけで給与は高くなるのです。居続けるだけで複利効果の恩恵があるんですね。
複利効果とは、例えば給料100円の人が2%の昇給を受けると、102万円になります。次の年また2%昇給すると、102円に対して2%をかけて104.04円になります。この0.04円が複利効果です。
また、転職をしている人たちは前の職場の給与がベースになりますので給与が上がりやすいです。
成長が止まっても、会社に在籍しているだけで給与は高くなっていきます。
若手が台頭してくる
若手が毎年入ってきて、どんどん偉くなってきます。素直で、やる気があり、給与の低い若手に、年をとった平社員の使えないおじさんおばさんは、仕事を奪われていきます。
そしてその若手たちがマネージャーになっていき、上司になります。とってもやりずらいです。そのような状況に順応して若いマネージャーを助けてあげ、重宝されるようになれればいいですが、難しい人もいるでしょう。
どんどんと居心地が悪くなっていきます。
結果リストラの対象になる
そして能力が衰えた、年をとった、やる気も体力も若者に劣る給与の高い社員は、真っ先にリストラの対象になります。
生き残れるのは非常に低い確率です。
色々な働き方がある
ここまで書いてきましたが、全ての人がマネージャーを目指そう、と言っているわけではありません。色々な働き方があります。
どうしても人の管理が嫌いとか面倒くさいと感じる人も多いと思いますし、マネージャーに向いていない人もいるでしょう。
そんな人たちは、サラリーマンのゆるい環境に身を置いて、のほほんとぬるま湯に浸かっている生活ではなく、常に自分の能力開発を進めるように心がけましょう。
例えばフリーランスとか、自営業は、自分の能力で食べていく職なのでぴったりですね。
サラリーマンであれば副業をして、自分の力で稼ぐ練習をして、いざという時がきても自分の力で生きていける力を身につけましょう。
まとめ
以上、出世したくないはNGワード!|出世欲がない人が外資系企業で生き残れない理由4選 をお伝えしました。
以下がその4選です。
- 能力が衰えてくる
- できない割に給料が高くなってくる
- 若手が台頭してくる
- 結果リストラの対象になる
しつこい力💪は人生を切り開く。人生一生勉強です。40代、50代で会社から切り捨てられてあわてる前に今からしっかり勉強し続けて、素晴らしい人生の後半戦に突入しましょう。
ぺりでした!