葉山のぺりです! 大手外資系企業ファイナンスで20年間お仕事をしてきました。
会社員の皆さん〜、2024年10月から社会保険制度を払わないといけない人が増えるって知っていましたか? 影響する人はパートやアルバイトで時短で働く人で、社会保険の扶養に入っている人です。
それらの人は、今後社会保険を払う必要が出てくる可能性がありますよ!
今回は、社会保険制度の適応拡大の背景と、社会保険制度の概要、そして適応拡大による変更点を一緒に学んでいきましょう。
のほほんと暮らしていると高い税金、社会保険をただ払い続けることになります。それより知ることによって、搾取される人からコントロールできる人になりませんか? その為に一緒に勉強していきましょう!
自分のお金を守るために「社会保険制度 適応拡大」の勉強をしよう!
「社会保険制度 適応拡大」について以下の項目で勉強していきましょう
- 導入の背景
- 社会保険の概要と対象者
- 2024年10月社会保険制度適応拡大について
- その他検討されている拡大策について
それでは詳しく見ていきましょう!
導入の背景
少子高齢化・超高齢化社会の日本において社会保険制度の財政が悪化しているのが背景です。
公的社会保険は世代間の支え合いの仕組みですが、高齢者を支える現代世代がどんどん減っています。
65歳以上の高齢者を支える現役世代が減り続け、2000年には高齢者1人に対して3.9人で支えていましたが、2025年は2人で支え、2055年には1.3人で支える社会になる見込みです。
出典:内閣府
よって社会保険制度を健全に維持するためには社会保険料を納める人を増やす必要があるのです!
それに加えて、今まで社会保険を免除されてきた人に対して、不公平に思う人が増えてきてそれを是正する意味合いもあります。社会保険を今まで免除されてきた専業主婦(夫)等に対して現役世代の社会進出が増えて、不公平感が増しているということでしょう。
加えて適応拡大によって新たに保険の適応対象となった人が将来保障を受けられるようにして社会保障の機能を強化する目的もあるようです。
参照:日本年金機構
建前に聞こえてしまいますよね。。確かに厚生年金などを加入することによって将来の年金は増えます。
ただし厚生年金は利回りは悪い保険なんですが、終身保険、つまり死ぬまで貰えるという点で確かに安心感はありますね。
社会保険の概要と対象者
ここで公的社会保険について概要を記載します。
社会保険とは
社会保険とは国民の生活を保障するためにある制度で、我々が事故、病気、怪我、災害にあった時に損害を補ってくれたり、生活の保障をしてくれたりします。
社会保険とは、広い意味で医療保険、年金保険、労災保険、雇用保険を総称したものです。一般的には、健康保険、厚生年金保険、介護保険が狭い意味での社会保険として定義されています。
社会保険は一定の要件を満たす場合は、加入が義務付けられていて、従業員を雇っている事業者は社員を社会保険に加入させなければなりません。
現在パートやアルバイトのような短時間労働者は要件を満たせば、自身では加入しなくてOKで、配偶者の社会保険の扶養に入れるルールがありますが、政府がここに手をつけて、社会保険制度に入らないといけない人を増やそうとしているわけです。
2024年10月:社会保険制度適応拡大について
2024年10月から社会保険に加入する必要がある人たちの適応範囲が拡大されます。今まで社会保険を免除されていた人たちはどのような条件の人だったのか、また、今年10月で何が変わるのかをまとめます。
そもそも社会保険の扶養の対象者は? 2024年10月の変更点は?
社会保険の扶養に入るためには、条件があり、被扶養者(扶養している人)が近い親族でないといけない(特例あり)ことと、被扶養者(扶養されている人)の収入です。
収入面の条件は、養ってもらう人(被扶養者)が130万円以上稼いだら、問答無用で社会保険に入らないといけません。その前の段階でもう一つのハードルがあり、106万円を超えると、収入を得る勤務先が以下の条件に合致すると、社会保険の扶養を受けられません。
この条件変更が2024年10月に改正される範囲拡大につながっていきます。
2024年10月の変更点
106万円を超える収入があり、以下の条件に合致すると社会保険に入らないといけません。
条件 | 2022年以前 | 2022年10月改正 | 2024年10月改正 |
従業員数 | 常時500人以上 | 常時101人以上 | 常時51人以上 |
労働時間 | 週労働時間20時間以上 | 変更なし | 変更なし |
月額賃金 | 月額88,000円以上 | 変更なし | 変更なし |
勤務期間(見込み) | 継続して1年以上使用 | 継続して2ヶ月を超える見込み | 継続して2ヶ月を超える見込み |
適用除外 | 学生ではないこと | 変更なし | 変更なし |
社会保険の適応拡大は2022年にも行われていて、2024年の10月は条件変更の2段階目になります。
勤めている企業が2022年以前は常時500人以上雇用している大企業のみで、1年以上の継続した雇用見込みがないと該当しなかったのが、社会保険加入条件を今回の改正で51人以上の中小企業にまで適応され、おまけに2ヶ月の雇用の見込みがある人は社会保険に加入しないといけなくなります。
パート、アルバイトで働いている人の多くが社会保険対象になりますね。
社会保険の扶養を継続するためには、106万円を超えない収入でやりくりする必要がありそうですね。
その他検討されている拡大策について
このほかの適応拡大以外にも現在検討されている社会保険制度を健全に保つために、政府が検討している事項がまだたくさんあります。
社会保険を納める人たちの年齢を60歳から65歳に引き上げたり、年金を受け取れる年齢を現在の原則65歳からに引き上げたり、社会保険を納める人たちの範囲をさらに拡大したりする検討をしているとのことです。
これからの社会保険改定見逃せませんね。
まとめ
以上、お金の勉強って楽しい!|みんなに影響!?2024年10月施行!社会保険制度適応拡大を勉強しよう をお伝えしました。
社会保険制度の概要と、10月に変更される社会保険制度の適応拡大について以下学びました。
- 導入の背景
- 社会保険の概要と対象者
- 2024年10月社会保険制度適応拡大について
- その他検討されている拡大策について
社会保険はわれわれの生活を支える素晴らしい制度だと思います。ただこれから改悪が予想されるので自分での備えもさらに大切になってきますね。
しつこい力💪は人生を切り開く。お金の勉強を続けることで、自分のお金に関心を持って、資産を守れる力がつきます。お金の勉強一緒に頑張っていきましょう!
ぺりでした!