葉山のぺりです! 大手外資系企業ファイナンスで20年間お仕事をしてきました。
サラリーマンの皆さん〜、みなさん所得税いくら払っているか知っていますか? おそらく多くの人が、会社が天引きしてくれている源泉徴収の恩恵? で自分が払っている税金をあまり意識していないと思います。
でも、ちょっと待ってください!!! そんなあなたは、国に搾取されているかもしれませんよ!!
のほほんと暮らしていると高い税金をただ払い続けることになります。それより知ることによって、搾取される人からコントロールできる人になりませんか? その為に一緒に勉強していきましょう!
今回は所得税の計算について勉強しましょう。所得税の計算をざっくりでも学ぶことで、どんな仕組みで課税されているのか、これを低くするためには何ができるか、考えるようになると思います。結果、自分のお金を守れるようになります。
この記事ではサラリーマンの皆さんに馴染みが深い給与所得税をメインに見ていきます。 給与が高い人は高い税率を課せられます。
自分のお金を守るために「所得税」の勉強をしよう!
「所得税」について以下の項目で勉強していきましょう
- 所得税って何?
- 所得税の納付のしかた
- 所得の種類は10個! 全部覚えなくて良いです!
- 所得税計算方法:給与所得の場合を学びます
- 「103万円の壁」
それでは詳しく見ていきましょう!
所得税って何?
所得税
所得税は個人の所得に対してかかる税金です。所得税は「国税」の中の「直接税」に分類されます。
国の役所が集める税金は「国税」。地方の役所が集める税金を「地方税」といいます。地方税で有名なのは、住民税です。
国税の使い道
国税の使い道は、公共サービスに使われます。学校や病院、道路や橋の整備、公務員の給与、そして国会議員のお給与などに使われているのです。
公共サービスには良い使い方をされていることももちろんありますが、無駄遣いをしているケースもあります。
一昔前にアベノマスクで話題になったあのマスクも我々の納税から買われました。なんと260億円かかったということです。
その他東京オリンピックやコロナ支援金など色々なところで税金が使われています。その全て我々が負担しているのです。
所得税の納付のしかた
会社員であれば所得税は毎月の給与から天引きされて(源泉徴収)、年末調整で確定させます。個人事業主やフリーランスは、確定申告を行い所得税を自分で納める必要があります。
所得の種類は10個! 全部覚えなくて良いです!
「給与所得」「不動産所得」「事業所得」など、全部で10種類あります。この種類によって所得税の計算が違ってきます。これは正直全部覚えなくていいです! 読み流してください。
所得税は収入の種類によって税率や計算方法が異なるということだけ覚えておいてください。
所得の種類 | 所得の内容 | 所得金額の計算方法 | ||
---|---|---|---|---|
利子所得 | 公社債・預貯金等の利子 | 収入金額=利子所得の金額 | ||
配当所得 | 株式・出資の配当等 | 収入金額-負債利子 =配当所得の金額 |
||
不動産所得 | 地代・家賃・権利金等 | 収入金額-必要経費 =不動産所得の金額 |
||
事業所得 | 事業から生じる所得 | 収入金額-必要経費 =事業所得の金額 |
||
給与所得 | 給与所得者の給料等 | 収入金額-給与所得控除額 =給与所得の金額 |
||
退職所得 | 退職金・一時恩給等 | (収入金額-退職所得控除額)× 1/2 =退職所得の金額 |
||
山林所得 | 山林を売った所得 | 収入金額-必要経費-特別控除額(注1) =山林所得の金額 |
||
譲渡所得 | 総合課税 | ゴルフ会員権などを売った場合 | 所有期間 5年以内 |
総収入金額-(取得費+譲渡費用) -特別控除額 (注1) |
所有期間 5年超 |
{総収入金額-(取得費+譲渡費用) -特別控除額 (注1)}× 1/2 |
|||
分離課税 | 土地や建物などを売った場合 | 所有期間 5年以内 |
総収入金額-(取得費+譲渡費用) -特別控除額 (注2)(注3) |
|
所有期間 5年超 |
||||
株式などを売った場合 | 申告分離課税 | 総収入金額-(取得費+譲渡費用) | ||
一時所得 | クイズの賞金・満期生命保険金等 | (収入金額-必要経費-特別控除額(注1)) =一時所得の金額(注4) |
||
雑所得 | 公的年金・原稿料等、 他の所得に当てはまらない所得 | 次の①と②の合計額 ①公的年金等の収入金額 -公的年金等控除額 ②上記①を除く雑所得の収入金額 -必要経費 |
所得税計算方法:給与所得の場合を学びます
ここからサラリーマンみなさんと馴染みが深い給与所得にかかる所得税の計算についてざっくりお伝えします。
所得税は個人が稼いだ収入から、経費や控除を引いた残った「課税所得」に税率をかけて計算します。税率は所得の額によって変わってきます。所得税率は10%から最大45%です。高所得になればなるほど、すごい所得税%になります。下の所得税率を参照ください。
所得税は「超過累進税率」が採用されていて、7段階ある所得金額(収入ー経費ー控除)によってかける税額が違ってきますが、それぞれ7ステップの範囲でそれぞれ税を計算します。
例えば所得金額が500万であれば3段階目の20%が適応になりますが、500万 x 20%が税額ではないです。194万9千円までの額には5%がかけられ、195万円から329.9万円までは10%、330万から694.9万円までは20%と、段階を追って計算します。
なので、高所得者が税率が上がってしまう線で年収をコントロールしようと頑張るということはしなくても良いですね。 超過した部分だけが税率が高くなるのですから全体的に損するということはないです。
めちゃくちゃ計算はめんどくさいですよね。なので国税庁が上記の表で 「控除額」として示してくれている計算式をあてはめれば、簡単に計算できます。
500万円の所得であれば、500万 x 20% – 427,500 = 572,500円が所得税ということになります。簡単ですね。
税額控除
税額控除は税金から直接差し引くことができる分です。配当控除、外国税額控除、住宅ローン控除があります。こちらの控除も税金から直接引けるので、パワフルです!またの機会に勉強しましょう。
復興特別所得税
東日本大震災の復興税がさらに追加してかかってきます。 ここまで計算した所得税に2.1%をかけて復興税を計算します。
- 所得税の金額=課税所得金額×税率-控除額
- 復興特別所得税の金額=所得税の金額×2.1%
上記2つを足し合わせて所得税を納めます。
「103万円の壁」
有名な103万円の壁です。皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。控除のところでも出てきましたが、所得税でも103万円の壁が再び登場します!
103万円は自分の収入に所得税がかかり始める額なのです!
つまり103万の壁は種類が2つあって、所得税のかかりだす壁と、配偶者控除が受けられる壁なんです。103万円以上の収入になると自分の所得税も払わないといけない、配偶者控除が受けられなくなるのでパートナーの税金が高くなると、ダブルパンチなのです。
所得税と控除による節税の金額を事前に計算して、103万円以上稼ぐか抑えるか選択をしましょう。
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控除の記事もよかったら見てください!
まとめ
以上、お金の勉強って楽しい!|給与が高い人は損する?所得税を知ろう!をお伝えしました。
所得税について以下のことを勉強しました。
- 所得税って何?
- 所得税の納付のしかた
- 所得の種類は10個! 全部覚えなくて良いです!
- 所得税計算方法ー給与所得の場合を学びます
- 「103万円の壁」
しつこい力💪は人生を切り開く。お金の勉強を続けることで、自分のお金に関心をもっと持って、自分の資産が守れる力がつきます。お金の勉強一緒に頑張りましょう!
ぺりでした!