葉山のぺりです! 大手外資系企業ファイナンスで20年間お仕事をしてきました。
会社員の皆さん、扶養家族の奥様旦那様、日々のお金の不安ってそこらじゅうに転がっていますよね。特に子供が生まれたら、一体いくらあれば足りるのか、病気で働けなくなったら?そして家計を支えてくれている人が万が一死んでしまったら? など不安の種はそこらじゅうにあります。
そしてその不安を利用した保険商品がたくさん存在し、加入してしまう人が多いのです
でもちょっと待ってください!この日本には素晴らしい公的保険がすでにあって、保障内容も充実しているんですよ。それを知らずに民間の保険製品に手をだすとお金がいっこうにたまりません。
不安になる気持ちはわかりますが、まずはどんな保障が国から受けられるのかを知って、その上で自分自身で備えないといけないのかが見えてくると思います。
今回は万が一の時の保障、遺族年金について勉強しましょう。
のほほんと暮らしていると高い税金、社会保険をただ払い続けることになります。それより知ることによって、搾取される人からコントロールできる人になりませんか? その為に一緒に勉強していきましょう!
自分のお金を守るために「遺族年金」の勉強をしよう!
「遺族年金」について以下の項目で勉強していきましょう
- 遺族年金とは?
- いくらもらえるの?
- 誰がもらえるの?
- 具体例を紹介
それでは詳しく見ていきましょう!
遺族年金とは?
遺族年金とは公的年金(国民年金、厚生年金)に加入していた人が亡くなった時に、残された家族がもらえる年金です。遺族年金には2種類あります。
そもそも年金というと、65歳以降にもらえる老齢年金のイメージが強いと思いますが、自分が障害を負ったときや、死亡した時の保障もパッケージとしてついているのです。その一つが遺族年金なんですね。
遺族基礎年金と厚生年金、主な違いは以下です。
順番に詳細を見ていきましょう。
いくらもらえるの?
遺族年金2種類は、国民年金にのみ加入している自営業者、フリーランス、主婦などは基礎年金のみ、厚生年金加入の会社員・公務員は、基礎年金+厚生年金が、遺族年金の受給条件に当てはまればもらえます。
遺族基礎年金
遺族基礎年金は、詳しくは後述しますが18歳未満の子供がいる配偶者、子供に給付されます。子供が18歳以上になると年金はストップします。子供のいない配偶者はもらえません。
表にすると以下です。基本一律なのでわかりやすいです。
2024年4月現在
遺族厚生年金
遺族厚生年金は、厚生年金に加入している人が亡くなった時に支給される遺族年金です。会社員、公務員が受け取れる年金で、個人事業主、フリーランス、主婦などは対象外です。上記で説明した基礎年金に追加して受け取れます。
ただし、生計を維持されていた遺族のうち、最も優先順位の高い人が受け取ることができます。
具体例で説明すると、うさP会社員 35歳が 過去10年で平均月収が500万だったとすると
500万円 x 25年 x 0.005481 x 3/4 = 約51万円 年額
になります。この数式の素晴らしいところが、勤続年数が25年未満の人も25年と計算してくれるので、もしサラリーマン5年目の人でも25年分もらえるということなんです。
下記は、平均標準報酬月額で、遺族厚生年金がいくらになるのかの金額のシミレーションです。
この額に追加して遺族基礎年金がもらえます。
対象者は誰?
遺族基礎年金と遺族厚生年金では対象者にも違いがあります。
遺族基礎年金
国民年金に加入している人が亡くなった時に受け取れる年金です。対象者は以下です。
いずれも亡くなった人に養われていた(扶養)ことが前提になります。
以下が遺族基礎年金の注意点です
- 子供のいない配偶者には支給されない
- 子供が全員18歳の年度末を過ぎると貰えない (終身年金ではない)
- 年収が継続して850万以上あるひとは受け取れない
- 年金未納の人は貰えない
遺族厚生年金
厚生年金に加入している人が亡くなった時に受け取れる年金です。会社員、公務員の遺族が受け取れる年金で、遺族基礎年金に上乗せして受け取れます。
対象者は以下です。
遺族厚生年金と、基礎年金の大きな差は、子供のいない配偶者にも支給される点です。
以下遺族厚生年金の注意点です。
- 基本は終身年金、ずっと死ぬまでもらえる年金だけど、妻が30歳未満の場合は5年間で受給が終了される =>(若い人は働けるでしょうということだと思います)
- 受給の優先順位がある 1)配偶者と子供、2)父母 3)孫 4)祖父母。いずれも亡くなった方の扶養であるのが条件。
- 年収が継続して850万以上あるひとは受け取れない
- 年金未納の人は貰えない
遺族年金具体例
例
上記の条件の場合、受け取れる遺族年金は以下です。
まとめ
以上、お金の勉強って楽しい!|遺族年金を正しく知って余計な保険から解放されよう! をお伝えしました。
遺族年金について以下学びました。
- 遺族年金とは?
- いくらもらえるの?
- 誰がもらえるの?
- 具体例を紹介
いかが遺族年金概要のまとめです。
しつこい力💪は人生を切り開く。お金の勉強を続けることで、自分のお金に関心を持って、資産を守れる力がつきます。お金の勉強一緒に頑張っていきましょう!
ぺりでした!