葉山のぺりです! 大手外資系企業ファイナンスで20年間お仕事をしてきました。
前回遺族年金について勉強しました。この遺族年金に上乗せ制度があるんです。遺族年金の対象にならなかった人に対しての保障や、さらに上乗せになる制度になります。寡婦年金、死亡一時金、中高齢寡婦加算制度です。
色々と手厚い救済制度を知って、将来の万が一に備えましょう。
今回は万が一の時の保障、遺族年金の上乗せ制度について勉強しましょう。
のほほんと暮らしていると高い税金、社会保険をただ払い続けることになります。それより知ることによって、搾取される人からコントロールできる人になりませんか? その為に一緒に勉強していきましょう!
自分のお金を守るために「遺族年金の上乗せ制度」の勉強をしよう!
- 遺族年金上乗せ制度とは
- 上乗せ制度を知ろ!寡婦年金・死亡一時金と中高齢寡婦加算とは?
それでは詳しくみていきましょう。
遺族年金上乗せ制度とは
前回遺族年金制度勉強しました。概要を説明すると、遺族年金とは、公的年金(国民年金・厚生年金)に加入している人がもらえる年金です。
その受給条件は厳しく、受給対象にならなかった人を救済する制度が、寡婦年金、死亡一時金、そして遺族厚生年金受給者にさらに上乗せされる中高寡婦加算です。いずれも受給には要件があります。
遺族年金については下記の記事を見ていただければ嬉しいです。 [blogcard url=”https://pelican-diary.com/izoku/2502″]
上乗せ制度を知ろ!寡婦年金・死亡一時金と中高齢寡婦加算とは
遺族基礎年金の補填、寡婦年金と死亡一時金
国民年金に加入していた人が死亡しても遺族基礎年金を受給できないケースがあります。子供がいない配偶や、子供が18歳以上になってしまった人です。
保険料の掛け捨てを防止するために遺族基礎年金の対処者以外に、寡婦年金(カフ)、死亡一時金の制度があります。この2つはどちらか一方のみの受け取りになり、どちらかを選ぶ必要があります。
寡婦年金とは
寡婦年金は、子供のいない女性が受け取れる年金になります。夫は対象外です。以下の受給要件を満たした妻が60歳から65歳になるまでの間、寡婦年金を受け取れます。
寡夫年金の支給額は夫が本来受け取るはずだった老齢基礎年金の4分の3です。
亡くなった夫の老齢基礎年金とは、死亡時点で払い済みの年金に対しての額です。長く払っていたら多くもらえます。基礎年金を満額収めたときにもらえる金額から減額され、その4分の3の金額を5年間もらえます。
注意点は第1号被保険者としての期間のみでの老齢基礎年金で計算します。つまり会社員や公務員の期間に厚生年金に入っていた時期は除外されるということです。
自営業者やフリーランスの年金なんですね。
国民年金を満額収めたときの年間で81.6万円でしたよね。寡婦年金の計算は
です。
480ヶ月は40年です。国民年金は40年で満額もらえます。納付期間によって減額されるんです。
例えば、20年間(240ヶ月)国民年金を払い死亡した夫の妻が受け取れる寡婦年金は以下の計算になります。
これを60歳から65歳の5年間、30.6万円 x 5年間 = 153万円 もらえるということになります。
死亡一時金
死亡一時金は、自営業やフリーランスだった人が老齢基礎年金や、障害基礎年金をもらわないまま死亡した場合に、一度だけ支給されます。
死亡一時金を受け取れる条件は下記になります。
死亡一時金を受け取れる人は配偶者に限られていません。
ただし受け取れる人には優先順位があります。全員が受け取れないのです。
死亡一時金の金額は、保険料納付済期間に応じて以下のとおり定められています。付加保険料を36か月以上納めていた場合は一律8,500円が加算されます。
遺族厚生年金の補填、中高齢寡婦加算
最後に、中高齢寡婦加算制度もざっくり見てみよう。
寡婦が遺族厚生年金を受け取る以下のいずれかの要件に当てはまる妻は、中高齢寡婦加算がもらえます。
出典:日本年金機構
中高齢寡婦加算は40歳から65歳までの間、支給されるものです。年間受給加算金額は年額612,000円です。結構大きいですよね。
まとめ
以上、お金の勉強って楽しい!|遺族年金上乗せ制度を正しく知って余計な保険から解放されよう!をお伝えしました。
遺族年金の上乗せ制度について以下学びました。
- 遺族年金上乗せ制度とは
- 上乗せ制度を知ろ!寡婦年金・死亡一時金と中高齢寡婦加算とは
しつこい力💪は人生を切り開く。お金の勉強を続けることで、自分のお金に関心を持って、資産を守れる力がつきます。お金の勉強一緒に頑張っていきましょう!
ぺりでした!