葉山のぺりです! 大手外資系企業ファイナンスで20年間お仕事をしてきました。
みなさんNISA知ってますか? 名前は知っているけど活用できていない人が多いのではないでしょうか。
「オカネコ」の2024年1月実施したアンケートでは、新NISA制度の導入を知らない人は13.4%、そして3人に1人は制度が導入されたことは知っているものの、内容を把握できていないと回答したそうです。新NISA利用率は38.7%だったとのことです。 出典:オカネコ
新NISAは知名は抜群だけれども制度の内容を理解している人が多くなく、まだまだ伸びしろがあると言えると思います。
まだ始めてない人は、国が用意してくれた最高の枠組みを使わずに、非常にもったいないです。今後やっている人との将来の資産形成にも大きな差がつくことになるでしょう。
ぜひこの機会に新NISAの概要を知って、今日から資産を積み上げていって欲しいと思います。NISAを始めるのは簡単です。
のほほんと暮らしていると高い税金、社会保険をただ払い続けることになります。それより知ることによって、搾取される人からコントロールできる人になりませんか? その為に一緒に勉強していきましょう!
自分のお金を守るために「新NISA」の勉強をしよう!
「新NISA」について以下の項目で勉強していきましょう。
- 新NISAの概要
- NISAのメリットは?
- NISAのデメリットは?
- NISAのしわ寄せは?
それでは詳しく見ていきましょう!
新NISAの概要
NISAとは2014年から開始された「少額投資非課税制度」です。2024年に新NISAとして生まれ変われさらに制度が充実し使いやすくなりました。
日本に住んでいる18歳以上の人であれば全員NISAを使えます。
ずっと非課税
通常投資で得られた売却益や配当金などには約20%の税金が課せれますが、NISAを使うことで非課税になるのです!
しかも非課税の期間は死ぬまで続きます。
20%はかなり大きいです。長い年月をかけると複利の効果で資産が大きくなる可能性があります。1,000万円を投じた株が2倍の2,0000万円になるということは珍しくありません。通常であれば利益1,000万円の20% 200万円は税金で持ってかれてしまいますが、NISAで運用すると税金がかからないんです。
いつでも売却できていつでも引き出せる
前回学んだiDeCoは60歳まで資産が引き出せませんでしたが、NISAは資産拘束がありません。いつでも売却でき利益確定できます。そしていつでもお金は引き出せるのです。
さらに、売却すると投資枠が復活するんです。つまり投資商品を売ると、買った時のお金(取得価格)で投資枠が再利用できるんです。
200万円で買った株式が400万円になって売却した際は、200万円の取得価格分が投資枠に足し込まれます。
年間360万円のNISAの年間投資枠の中で復活した200万円の枠を利用することができます。
NISA投資枠 1800万円!
NISAの投資枠は1,800万円と大きな金額を非課税で運用できます。
非課税上限額1,800万円は、取得価格ベースで含み益は入らないのです。
購入した時に1,000万円だった資産が2,000万円になったとしても、1,800万円の上限枠の計算には1,000万円でカウントしてくれるのです。
通常の家庭であれば、1,800万円もの投資枠があったら、生涯NISA以外で株式を買わなくてもいいレベルではないでしょうか。そうなれば20%の税金から一生解放されるんです。
つみたて投資枠 と 成長投資枠
1,800万円の枠の中には「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。
つみたて投資枠
つみたて投資枠は、名前の通り積立で定期的に投資を行う方式です。年間投資枠は120万円で、1,800万円までフルに投資可能になっています。
つみたてNISA対象ファンドは、日本に約6,000本以上あるファンドの中から厳選された、約220本のファンドです。
投資初心者でも優良ファンドの中から選べるので安心な設計になっています。
成長投資枠
一方、1,800万円のうち1,200万円までは「成長投資枠」として利用することも可能です。
つみたて投資枠と同様、積立で購入することも可能ですが、一括して購入することもできます。年間投資枠は240万円です。
成長投資枠では、つみたて投資枠で扱っている投資信託に加えて、上場株式などの個別株や米国株、ETFなどの幅広い商品に投資できます。
正直個人的にはインデックス投資を行っているので、つみたて投資枠も成長枠も関係なく同じ銘柄を買っているので、特に違いがないです。
年間投資枠
NISAの投資枠は年間360万円です。つみたて枠が年間120万円、成長枠で年間240万円です。1,800万円の生涯投資枠は最速で5年間で埋めることができます。
とはいえ、年間360万円、1ヶ月30万円投資に回せる人はそこまで多くはないでしょう。
新NISAは月額100円から始められます。以前に紹介したiDeCoは5000円が最低投資額なので、NISAのハードルは相当低いです。
投資額はいつもでも変えられるので、ある月は1万円、ある月は10万円などコツコツと積み上げて1,800万円を目指しましょう。
NISAのメリットは?
新NISAの概要の中でNISAのすごいところを記載してきましたが、こちらでNISAのメリットをまとめます。
NISAのデメリットは?
一方デメリットもあります。
元本割れの可能性
株式投資のつきものですが、運用次第でもちろん元本割れする可能性があります。
損益通算できない
損を出すとNISA以外の株式売買においては、「損益通算」というものができますがNISAはできません。
損益通算とは、たとえば100万円で取得した株を50万で売却して50万円の損が出ます。もうひとつの株で、20万円の売却益が出たとすると、50万円の損で、20万円の益を相殺できるのです。結果税金を払わなくてもOKです。そして余った30万円の損も次の年に繰り越せます。
NISAを利用すると損益通算ができませんので、NISA以外の口座で益が出て、NISA口座でマイナスが出ても、相殺できないのです。よって、別口座からでた益はそのまま課税対象になり20%の税金が持っていかれてしまうのです。
節税メリットも意外と少ない
NISAは売却益や配当へ通常かかる20%の税金がかからないメリットはあるのですが、拠出額に対する節税効果はありません。
iDeCoは拠出額がまるまる控除にカウントできるので税金が減りますが、NISAはその得点はありません。
そもそもNISAで損をすれば20%の非課税のメリットも受けられないのです。
NISAのしわ寄せ?
NISAの枠組みを充実させることによって政府は減収となります。そのしわ寄せの増税が何処かでやってくるのではないかと思います。
メリットデメリットはありますが、NISAは基本的には素晴らしい制度で、みんな活用すべきだと思います。
2024年の新NISAは投資枠も増え、以前は制限があった保有期間も一生続くようになり、国民にとっては良い改正になりました。
逆に政府にとっては今まで取れていた20%の税金を諦めないといけない、減収になるということになります。
そのしわ寄せは、いつどこでやってくるかわかりません。消費税増税や、通常の配当金の税金を20%から50%にする、などあるかもしれません。法人税増税や、高額所得者の所得税増税などあり得ます。
ますますNISAを使わないと損ということになりますね。NISAを活用できてないと、NISAでがっつり儲けた人の益を、負担だけする立場になってしまいます。
NISAをフル活用してがっつり益を享受する側になりましょう。
まとめ
以上、お金の勉強って楽しい!|使わないなんてもったいない!新NISAを知って賢く資産を作る方法を学ぼう をお伝えしました。
NISAについて以下学びました。
- 新NISAの概要
- NISAのメリットは?
- NISAのデメリットは?
- NISAのしわ寄せは?
新NISAは素晴らしい枠組みです。使わないと損です。上手にNISAの枠組みを使って着実に資産形成をしましょう。
しつこい力💪は人生を切り開く。お金の勉強を続けることで、自分のお金に関心を持って、資産を守れる力がつきます。お金の勉強一緒に頑張っていきましょう!
ぺりでした!